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ドミニコがカタリ派の異端の宣教を始めた初期の頃、使徒的熱意に満ちた宣教や行なった数々の奇蹟をもってしても、得る成果のあまりに乏しいことを嘆き、聖母にそれを訴えました。
聖母はそのとき、次のような言葉をもってこのロザリオを教えられました。
「あなたはあまりにも異端者たちに対して議論しすぎる。あなたも自分だけの努力で彼らを信仰に連れ戻そうとしているようである。人々の心をかち得るには、信仰の主な玄義を示す程度にとどめ、あなたの言葉に耳を傾ける人々と共に、中途でたびたび祈るようにせよ。そうすれば罪びとは回心に導かれよう。」
これが全世界の教会に広まり、カトリック信者にとってそれを愛慕しその手に持たない者はないロザリオの起源といわれます。
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